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空想の絵空事



このブログのタイトルは最初、「夜市の金魚と古書の紙魚」にしようと
思っていたけど長くなり過ぎてやめた(((

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Comment

  • こづき
  • 2012-07-27 23:58
  • edit

なんか長い創作話でもかけたらなと思って
  • こづき
  • 2012-07-28 00:53
  • edit
じりじりと肌を焼く日差しに何度目かの溜息を吐き服の袖で汗を拭う
あぁ、なんで俺はこんなところに居るんだろう
いつものようにパソコンを開いてクーラーの効いた部屋でネサフでもと腰を降ろした先
窓の外に広がる青空に、こんなにいい天気なら外に出るのもいいかもしれない
そんな馬鹿な事を思ってしまったんだ。そう、ほんの30分前に
思うだけにしておけば良かった、そうすればさらりとしたTシャツが己の汗でべったりと背中に張り付く事も無かったし
飲みたい時にキンキンに冷えた飲み物が冷蔵庫から選び放題、重い足取りで自販機を探す破目にもならなくて済んだはずだ
「・・・30分前の俺を殴りたい」
重たい溜息と共に吐き出した独り言、同時に重い足を持ち上げ一歩を踏み出す
ただの散歩じゃつまらないとお供に連れてきたおもちゃのようなカメラが胸元で揺れる、あぁ暑い
暑い暑いと呟いても涼しくなるわけじゃないのに何故声に出すことを止められないのだろうと暑さにやられた頭で考えるがすぐに
ジージーと鳴き続ける蝉時雨に思考を邪魔される。
ぼんやりとした頭で数秒後、アスファルトに染み入る蝉の声ってなんか聞いたことあるな、なんだっけコレとまったく別の事を考えてしまうのが所謂典型的B型というやつだ。まぁ俺はA型なんだけどね嘘だけど
  • こづき
  • 2012-07-28 01:02
  • edit
まだ30分、されど30分
半引き篭もりと化している貧弱な男の一歩は酷く狭いらしく
未だ振り返れば自宅への曲がり角が見える距離ではあったが
一度決めた事を曲げてすごすごと引き下がるなど男が廃ると訳の分からない頑固さが身体を180度回転させる事を拒んだ。
もうちょっと、もうちょっとって何分ださっきから全然距離が縮まらないじゃないかそりゃそうだ歩いてないものな!
自問自答を繰り返し、何回目かの休憩と道路の縁石へと腰を下ろすとその背を撫でるように自動車が軽快なスピードで走り去る。文明の利器ってすげぇや
「・・・事故ればいいのに」
  • こづき
  • 2012-07-28 01:16
  • edit
もう嫌だ暑い疲れただるいと喚く身体を宥めて引き摺り目的地に着いたのは当初の目標であった30分を優に超える一時間後だった。どんだけだ
「小学生の頃は学校まで30分で行ったのになぁ」
上がった息を整えつつぼやき、見上げた神社は子供の頃に遊んでいた場所と寸分変わらず相変わらずのボロさでへらりとした笑いが零れる
ボロいといっても廃れている訳ではなく町内の行事では参道に提灯が灯るし正月には初詣に訪れる地元の人間で境内が溢れかえるくらいだ。
所謂、地域密着型の神社というか大きくも綺麗でもないけれどと言うと罰が当たりそうだが地元民にとっては大切な場所となっている。
  • こづき
  • 2012-07-28 01:30
  • edit
ふぅと整った呼吸で溜息をひとつ
鳥居の前で一礼をして参道へと足を踏み出す。
春になると桜並木へと変貌する参道は初夏を超え深緑色に染まった葉桜が木陰を作る
ざぁと風が吹くたびにざわめく音も心地いい、みんみんと鳴き喚く蝉の声さえなければの話だが
木陰から漏れ出る木漏れ日を辿るように足を進めると
開けた境内が現れる。当然だが参拝者は俺一人で神主の姿も見えない境内は閑散とした寂しいものだ
さてどうしようかと首に下がったカメラを手で弄び、境内の脇にある子供用の遊具へと腰かける
特に狙いも定めずに適当に何度かシャッターを押すがオモチャのようなそれはシャッター音も無く
本当に取れているのか家のパソコンに繋ぐまでは確認も出来ず苦笑い
足で地面を蹴り遊具を前後に揺らす、年齢の事はとりあえず隅に置いておく事にする、あー風が気持ちいい
  • こづき
  • 2012-07-28 01:32
  • edit
終わらん、明日も仕事だから寝る(((((
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